ボケナスのクソミソ炒め

上手くいかない事だらけの、しょっぱくて、ブレブレで、グチャグチャになってしまった人生の中で、溜まっていく心の排泄物を出す為の最低かつ神聖な場所

マッチングアプリ体験談その3 ~Tinderで恋に落ちる時 後編~

前編の続き

 

家に戻ってからもスマホの通知を気にしていたら、23時前、ようやくMちゃんからメッセージが届いた。

この時間という事は男と即ハメしていた訳ではなさそうだと少し安心する俺がいた。

返信内容だが、俺が不定休だというメッセージに対して、週2日の平日固定休だと教えてくれた。なるほどMちゃんは今日明日休みだったのだ。


…え、俺も明日休みなんですけど。

この流れで誘うなら自然だろ!!


という事で急だとは思ったがダメ元で明日予定が空いてれば軽く飲みに行かないかと誘ってみると、1時間後くらいになんとオッケーが!

しかも、向こうから昼飲みを提案してきたのだが、これは、持ち帰られるのを見越して次の日仕事なので早めのスタートを望んでいるという事か…??

もしくは、昼から俺と腰を据えてガッツリ飲む気マンマン?

真相はわからないが、なんにせよとても喜ばしい事で、俺のテンションが爆アガりしたのは言うまでもない。

すぐに、いつも飲んでるエリアを聞き出し、その中で俺が気に入ってる赤提灯のかなり渋い店でも大丈夫か聞いてみると、むしろ渋い系好きとの事でこれまた爆アガり。

昼飲みとはいえせっかくの休み、少し遅めの15時に設定し、遠足の前日のような気分で眠りに就いた。


快晴の気持ちよすぎる朝が来た。


15分ほど遅刻をしたMちゃんだったが、何の問題もなかった。なぜなら、ちゃんと事前に何分遅れそうだと伝えてきて、何度も謝ってきたからである。むしろ、逆に好感度アップだった。

待ち合わせ場所に小走りでやってきたMちゃんの第一印象は思ってたよりだいぶ小柄で子供っぽい感じ。

しかし、マスクの上の目は写真とそこまで変わらないパッチリ美人系。アプリでは珍しい写真詐欺じゃないパターンかもしれない。

態度も印象通り明るい感じだが、俺が望んでいたのんびり系というよりだいぶハキハキした感じ。間に合うと思って家事をしたら間に合わなかったと遅刻の理由を笑いながら素直に教えてくれたが、あっけらかんとしててちょっと反省してないような印象を受けたのが少しだけ気になった。まあ、いい。

「家事って溜まっちゃいますもんね~わかります」「平日なのに電車めっちゃ混んでてビックリしました」なんて会話しながら駅からすぐの店に到着。

味のある店内の様子を見て楽しむ感じや、メニュー選びの時は積極的に「これ食べたい!」と指差す姿が可愛らしい。

Mちゃんはレモンサワー、俺は生で乾杯。

初めてマスクを取ったMちゃんの顔はやはり多少写真と違う印象ではあったが許せる範囲ではあった。まあこれもマッチングアプリあるあるだが、写真加工はしてないけど何年か前の物というパターンなのかもしれない。

とはいえ、パッと見は普通に美人系で全然30後半には見えない。毛先の方だけゆるくウェーブした髪もキレイだし、柔らかいピンク色のネイルなど、可愛さの中にとても女っ気があり、いかにもいい香りがしそうで、無性にムラムラさせる感じだ。

話す時オドオドした印象を与えないよう極力目を見て話そうと思っていたが、予想以上のいい女感に加えて目がめちゃめちゃ可愛いというかセクシーなのでドキドキしてしまい困った。

序盤はまず仕事の話でもとこちらから色々聞いたのだが、緊張して自然に会話を広げられず質問責めみたいになってしまい、めちゃめちゃ聞きますね、と笑われてしまった。

もうちょい盛り上がってからと思っていたが、早々にお互いの共通の話題であるTinder話をする事に。

Tinderで付き合った人の事、付き合った期間、別れた理由など、Mちゃんが話しやすくなるよう、まずは俺からぶっちゃけて話してたら、向こうも具体的にノリノリで話してくれた。

他にも色々な事、昔の仕事の話、お金に対する話からお互いの具体的な月収(聞かれた)、好きな男のタイプなどなど、気づけばあっという間に3時間近く経っていた。

その結果、Mちゃんに関してわかった事
・けっこう潔癖な所がある
・年上が間違った日本語を使うのが許せない
・自分なりのルールやこだわりみたいのがわりと強めにあって、そのせいで結婚できないと本人も自覚している
・肌がキレイな人が好き
・長身、ガッチリ系が好き
・俺より稼いでる
・生活に無理のない範囲で投資や株などの資産運用を長年やってきた
・タバコを吸わないし、タバコの匂いが髪や服に着くのが嫌い
・将来的に結婚したいがTinderで重い感じは避けられるので「友達を探してる」とプロフィールに書いている

 

 

うーん…

 

「友達を探してる」とTinderのプロフィールに書く感覚以外は、俺に合わない所ばかりだ。

たくさん自分の事を喋ってくれたが、何より最後の最後まで俺に対して敬語のままで距離を感じたし、俺に対して興味を持って食い付いてくる感じがなかった。

俺自身もMちゃんに対する恋愛感情のような物が途中から段々冷めていくのを感じていた。


Mちゃんはだいぶお酒が弱いとの事で、飲んでいたお酒がかなり濃かったらしく、まだ2杯目の途中から身体中が心配になるほど赤くなってしまった。それはいつもの事らしく、気分は悪くないそうだが、とにかく眠い眠い言い出した。

一応水を頼んだのだが、なぜかほとんど飲まない。食べるとあまり飲めなくなると言っていたがそのせいなのか。

今日の所は解散した方がいいと思い、LINEを聞こうとしたが、スマホを充電し忘れてきてしまったらしく、途中までは待ち受けにしている好きなタイプの男のイラスト(韓国アイドルみたい)を見せてきたりしていたのだが、ついに電池切れしてしまったとの事なので、Tinderのメッセージで俺のLINEのIDを送っておいた。

会計はもちろんほぼ全額俺が払い、駅まで送り別れた。

21時頃、MちゃんからTinderで今日のお礼メッセージが届いた。

が、その後一向にLINEは登録されない。

眠すぎてメッセージしか送れず寝てしまったのだろうか?

いや、もう会う気はないという事なのか?

 

結局それから丸1日以上経った今もそのままだ。もうタイムリミットだと思う。

まあ、やはり結婚を視野に入れた彼氏審査に落選したんだろう。

ただTinderのマッチングは解除されてはいないのは謎だ。そこは情みたいな物だろうか。はたまた自分が悪い人になりたくないという感じか。


眠い眠いと言っていたのはワンナイトならOKというサインだったのかも、とか少しでも前向きに考えると、「とりあえず1回寝に行かない?」とか言ってホテルに誘えば良かったと後悔の念も沸き上がる。

そもそもTinderで会ってる時点でお互い「会ってみて恋人にしたいならある程度健全に行くし、そうでないならワンナイトでも全然OK」というスタンスなはずなのだから。

今回改めて実感したが、飲んでる途中で客観的に状況判断して、女の子の自分に対する気持ちや望んでいる事、発してるメッセージなどを察し、臨機応変に対応しなきゃいけないし、それはホントに難しい。

付き合ったら大変そうだけど、ヤリたかった…!